あの「第2集」が発刊された
「目を養い手を練れ2 ―集まって住もう―」だ
前著「目を養い手を練れ」ののち
新たに加わった設計講師陣が
中心となって
編纂されている
内容としては
前著が「住宅単体」の設計に関るものとなっていたのに対し
この「第2集」では
「コモンをもつ戸建住宅の集合設計」
という
宮脇檀氏の集まって住む
というもうひとつの大切な「柱」となる部分が
描かれているのだ
前著の
「宮脇檀」氏が描かれた
スケッチを中心とした
構成に対し
「目を養い手を練れ2」
では
4章(4色)たて・各章カラー2色刷り
と
カラフルに纏まった
「モノ」
となっている
そして
その各章ごとのカラーが
宮脇檀氏の
「集まって住む」
という
「コモン」(共有のもの・場所)
を
浮き上がらせているという
「シカケ」
まであるのだ
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「集まって住む」という視点から見たならば
世界中の都市や集落は
一つの集合住宅と考えることだってできる
その中には
周りの人との関係をよく保つことができ
さまざまなことをするのに便利で
豊かで魅力的な生活環境を
つくり上げるための工夫がたくさんある
そこには
私たちがこれから住宅や集合住宅などを
考えていくうえでのヒントが
溢れているということでもある
(「目を養いてを練れ2 集まって住もう」 はじめに より)
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(目次)
◇第一章 集まって住む「かたち」◇
並ぶ/囲む/密集する/分散する/独立する/つながる
断面的に組み合う/立体的に組み合う
◯column
シーランチ/客家住宅
◇第二章 集まって住む「関係」◇
領域をダイアグラムで考える/人間モデルで考える
フリースペース/公私の間の中間領域/アクセス空間のしかけ
自然との間の中間領域/「離す」こと
◯column
表出/人が集まる場/個が集まる光/個を分ける光
下町・長屋の生活
◇第三章 集まって住む「しくみ」◇
単身居住/シェア居住/参加/サスティナビリティ
パブリックハウジング
◯column
「個人用居住単位」という課題
コハウジング
◇第四章 集まって住む「場所」◇
外部の敵/血縁/地形・自然・風土/都市・街・道
農のしくみ/自然のしくみ/百年の計画/緑地とコモン
ランドスケープ
◯column
マー・ヴィスタ・ハウジング
五つのハードと一つのソフト
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