2012-08-15

建築雑誌2012―08。


8月6日広島に「ウラン型」原子爆弾が、8月9日には長崎に「プルトニュウム型」が投下されました
広島・長崎のほかにも「新潟・小倉・京都」など数十都市が1945年4月研究対象とされ、同年5月には「京都・広島・横浜・小倉」に絞られ、その後二転三転ののち、7月22日京都が外されて「長崎」が追加されました。京都は戦争終結後にアメリカ軍の「占領政策・国際政治」の観点から重要視されていたことは有名です。67年めにあたる終戦の日。現在も真の「世界平和」とは言いがたい世界情勢のなか、「核利用のない平和社会の構築」を考えてみたいとおもいます。
(目次)

《以下、特集部分のみ掲載》

特集
広島[ヒロシマ]・長崎[ナガサキ]

特集前言
被曝都市は複数だった:広島・長崎が問う都市・平和・建築家

第1部
広島[ヒロシマ]と長崎[ナガサキ]に向き合った建築界
インタビュー
建築家は平和に、広島にどう向き合ったか
―平和都市建設の思想
大谷幸夫
座談会
建築家は長崎にどう向き合ったか
―長崎水族館と長崎市公会堂建設の試み
高津昭生×竹山実×渡辺満
座談会
建築家は広島にどう向き合ったか
―(集住体)としての基町高層アパートと原爆スラム
千葉桂司×藤本昌也×矢野正和
都市計画史家は被曝都市をどう記述したか
―復興の理念と実際、引き継がれた課題
石丸紀興

第2部
都市としての広島・長崎 記憶を辿って
「ヒロシマ」から考える持続的都市論
杉本俊多
港市・長崎の形成と展開
林一馬
インタビュー
長崎とナガサキ、隠れキリシタンの末裔から戦後の復興へ
本島等
インタビュー
広島とヒロシマ、闇市から戦後の都市計画行政へ
加藤英海

第3部
読み直され、継承されるヒロシマ・ナガサキ
『原子爆弾災害調査報告書』を読み直す
磯部大吾郎
広島における被曝建造物の保存運動
石田雅春
ヒロシマ・ナガサキを考える
スティーブン・オカザキ


(参考)


原爆ドーム(1990年現存)


アンデルセン(1990年現存)

日本銀行広島支店(1990年現存)

福屋百貨店(1990年現存)

NTT広島西電話局(1990年現存)

広島逓信病院(1990年現存)

広島大理学部(1990年現存)

頼山陽文徳殿(1990年現存)

広島電鉄本社(1990年現存)

日本通運出汐倉庫(1990年現存)


広島市水道資料館(1990年現存)

広島市郷土資料館(1990年現存)

旧広島気象台(1990年現存)