2011-11-23

ゆきゆきゆき 。


だいぶ冬らしくなってきました
この本は、福音館書店から
月刊予約絵本として
発行されている「ちいさなかがくのとも」というシリーズ絵本の一冊です

この本をしったきっかけは

たむらしげるさんという方が描かれている絵本です

たむらさんは
1949年東京生まれ 62歳
あの
桑沢デザイン研究所で学ばれ、その後たくさんの画文集など
手掛けられています

たむらさんは「おりこみふろく」のなかで

「子どもの頃、最初に雪を見たのは何歳頃だろう?」
といいます
そしてこの絵本はまるで、たむらさんが子どもの頃、まさに感じていた
そのことをそのまま
描かれているんだなあ、とおもいました

「真っ白な不思議な世界」「触った時の意外な冷たさ」「暖かい息で魔法のように水になって」
「ほんの一瞬だけど雪が空中に静止したように見え、雪の結晶の形も見えた」

「ゆき」という
「自然からのおくりもの」へのさまざまな感じ方があることを思い出させてくれます

そして
いろいろな空想を膨らませ、楽しみながら
たむらさんは
「次の絵本が雪の結晶のように成長するのを静かに待っている」
のだそうです


この「ゆきゆきゆき」を拝見して
とても「心温まる」そんな気持ちになりました


「つめたい くものなかで ゆきの あかちゃんが うまれた」

「ひとつひとつが ちがう かたち」

「てのひらに うけると あっというまに とけてしまう」

「ひとつひとつが きれいな ゆきの けっしょう」

まるで未来を担うコドモたちへの「賛歌」のようにも、聞こえてくるステキな絵本です


(参考)

まもなく会期終了、お近くの方はお急ぎください...ね...。


おりこみふろくの「おおきなひとのための『ゆきゆきゆき』」も必読です

雪が生まれる場所

ひとつひとつ違う形

雪の結晶を見るために

南極の雪

ゆきのことをもっと知りたいひとのために