2011-11-14

九州路 2011。

あすから九州方面への旅路に行って参ります
2009年より取組をはじめた
見ていただいた
いっきに駆け抜ける「建築ツアー」
昨年、敢行されました

今回は
その「九州版」ともいうべきもの

現代町家の開発・設計者の趙海光氏が手掛けた
九州2件の
新しい
現代町家を見に行きます

また
秀逸な2社
である
地域工務店の「シゴト」をじっくりと勉強して参ります

いろいろまわって
山口にもどるのは16日深夜となる予定です

深・進化する現代町家「びおハウス」プロジェクト

住まい手と地域の工務店が一緒につくる
この「建築」はいま
ひとつの
ムーブメント(運動)
なりつつあります


『 私たちは無知によって道に迷うことはない。自分が知っていると思うことによって迷うのである 』



学ばずは卑し。



(参考)






(追記)


連載「ここに工務店あり! ― 建築工房 悠山想/宮本繁雄」
という
連載・特集記事が掲載されています

3つのお仕事
「久山の家」 「野中町の家」 「藤山の家」
「棟梁を志す設計者が抱く“普通”である自負」
という記事が
文:平山友子さん、写真:垂見孔士さん
紹介されています

『悠山想』という名前は
中国魏晋南北朝時代東晋末から南朝宋の文学者
陶淵明(とう えんめい)という人の詩『飲酒
から
よったものであるといいます
(このあたりは、また詳しく伺ってみたいような.....。)

建築工房 悠山想の宮本繁雄さん(主宰)は
元々設計事務所での
お仕事に
従事されてこられた方であります
その後
工務店を共同経営
会社規模の拡大に伴って公共建築等も、手がけるようになっていきましたが
「自分の思う住宅を実現させたい」
『建築工房 悠山想』
立ち上げられた、ということです

宮本さんが
「設計から施工」まで手がけることを自らの理想とする理由(わけ)に
「住宅を評価する基準を、100年持つかどうか」
に置いて
そのためには
「構造が健全であること」
「メンテナンスがしやすいこと」
「住まい手の生活の変化に対応した機能の融通性があること」
という
「条件が揃っている必要性がある」
ことが必要だ、といいます

宮本さんが設計する家は、「軸組」でもたせる、日本古来より用いてきた
つくられます

「通し貫」「曲がり梁」「8寸角の通し柱」
など
見るものにその木組みの「力強さ」を感じさせ、圧倒してくるのです
また
こうした「伝統的な構法」は平面的に、「田の字」を形成していて
将来的な生活の変化にも対応しやすい
ともいいます

宮本さんは
「大工は基本的に鉛直の荷重に関しては考えるんです
だけど
とにかくがっちり組めば大丈夫とか
総持ちだとか、地震など横からの力に関してはあまり考えない
それをきちんと考えることが今の時代には必要だと思います
伝統は同じことを繰り返すことではありません
つくり手には発展させていく責任があるのです
職人は、柔軟な思考で謙虚に学ぶ姿勢が大事です」


と。

自称「アーキテクト・ビルダー」という宮本さん

職人素材・流通から、製材・施工
そして
設計力に
満々たるエネルギーを感じさせる
悠山想・宮本繁雄さん
お会いできる日も
そう遠くは、なくなってきました