環境エンジニアの視点で描かれた「自然のチカラを活かす快適」なすまいとは?
著者である
山田浩幸氏は日本設備計画などの設備設計事務所を経て
現在「yamada machinery office合同会社(通称ymo)」を
組織・運営されている方です
著書も多数書かれていますが
この
は
最新刊
で
難解な「環境(工学的)エネルギー」について
一般の方にも
「わかりやすく」
絵ときでかかれています
目次に目を通すだけでも
本書の意図する
「エアコンのいらない.....」
という家は
住まいての「ガマン」だけで暮らせる家では
「ない」
ということが
お分かりになっていただけるかもしれません
本書には
「なぜエアコン(機械空調)はいらなのか」
「なぜ快適でいられるのか」
ということと
それらの手法は「画一的ではないということ」
が
多数のイラストと平易な文章(と数値)で解説されています
いままで「デザイン重視」で幅を利かせてきた?ような建築物は
もう
つくれなくなる
そんな実感を読者に与える「一書」となっています
(目次)
はじめに
ほんとうの快適とは?
01 そもそも… 快適か、不快か、決めていたのはこの6人でした。
02 熱ってなに? 言うことを聞かない用心棒。
03 熱の扱い方(断熱) ゴール前がガラ空きじゃあねぇ…。
04 熱の扱い方(換気) 団体旅行は、みんなの行きたいところへ。
05 湿気ってなに? 野次馬たちがやって来る。ジメジメジメ!
06 気流ってなに? 常に上を目指してますんで、ヨロシク。
07 気流の扱い方 出口のない迷路。
08 放射ってなに? これが熱血漢「ミスターKY」の生き様です。
09 放射の扱い方 ガラスだけならノーガード戦法。
10 電気の正体 最後はみんな同じだけれど…。
11 電気の弱点 やめられない、とまらない。
12 正しい節電 あなたの家にもリストラを。
13 エアコンの素顔 お手玉も、やり続けると腹がへる。
14 太陽光の可能性 救世主登場!…かと思いきや。
15 もし… エアコンを止めてみたら。
Column
HOW MUCH! 完全自家発電の家
エアコンのいらない家のつくり方
風をどこから取り込むか ―風道の家
屋根の形と日差しの関係 ―金石西の住宅
熱の利用を徹底的に ―Y邸
太陽と風、そして井戸水 ―湧き水の家
方位にこだわる ―キシル本社
01 配置と形 すべては南をあけることから
02 屋根 バタフライなら最高だが…
03 窓(日射対策) 冬を旨とすべし
04 窓(通風対策) 生かすも殺すも
05 吹抜けと階段 竪穴に大活躍してほしい
06 居室と建具 プライベートのつなぎ方
07 水廻り どこで吸ってどこで吐くか
Column
エアコンのいらない家のつくり方
風をどこから取り込むか ―風道の家
屋根の形と日差しの関係 ―金石西の住宅
熱の利用を徹底的に ―Y邸
太陽と風、そして井戸水 ―湧き水の家
方位にこだわる ―キシル本社
01 配置と形 すべては南をあけることから
02 屋根 バタフライなら最高だが…
03 窓(日射対策) 冬を旨とすべし
04 窓(通風対策) 生かすも殺すも
05 吹抜けと階段 竪穴に大活躍してほしい
06 居室と建具 プライベートのつなぎ方
07 水廻り どこで吸ってどこで吐くか
Column
エンガワというエースで4番
出典・算定条件
あとがき
山田浩幸氏は
「あとがき」で
地域の「すまい手」と「つくり手」が一体となった
住宅をつくりだすことの重要性を
以下のように述べています
『 自然の力をうまく活用した住宅は、現在さまざまなところで
研究・実践されています
エアコンを初めとする機械設備が幅を利かせるようになった
現在だからこそ
これまでとは逆の発想に
より関心が高まっているのでしょう
ただ
その方法論に絶対的な正解はありません
かつて日本の家屋が地方ごとに
屋根の形状や間取りに特徴をもっていたように
自然の活用は
その土地ならではの条件が
家づくりの根幹に大きくかかわってきます
各地域の気候風土
敷地ごとの条件・特徴は
必ずその場に赴き、自然の声に耳を澄ましてみなければ
わからないものです 』
(おまけ)
「エアコンのいらない家」という本に「コタエ」があります
(メモ)
2011年7月2日初版第1刷
本書の印税の一部が日本赤十字社を通じ
東日本大震災義援金
として寄付されるということです