2011-08-03

ツナガリノナカデ。

難しいことをやさしく。やさしいことを深く。深いことをおもしろく。
脚本家・福田靖氏の座右の銘であるそうです
これは、作家・井上靖のことばです

1962年に誕生してから
さまざまな挫折と障害を乗り越えてこられた
人間「福田靖」を語られた
90分間でした

高校時代、それまで優等生であった福田少年が
突然成績不良となり
友人と「演劇部」を設立
観覧に来ていた人々に喜んでもらうことができ
僕の人生は「逃げてたんじゃない、これを探していたんだ」
舞台の世界に目覚めます

大学進学へと進みますが、それも中退
そして
その後、劇団の集客は徐々に減っていき、解散することに

そんななか「知り合いの叔母チャン」の紹介で
ある局のプロデューサーと

しかし
すぐに上手いことになるわけもなく
10年の後に再開するまで
極貧生活に浸かります

そして
誰も太刀打ちできないドラマ脚本
「ブラックアウト(1995.10-1996.03)」
と出会うこととなったのです

ここで
「大人が主人公であり、集団劇であり、社会で生きる姿」
を描くという
福田さんのスタンスが不動のものになったといいます

そして
2010年の大河ドラマ

福田さんはここで「成長する主人公」を
エンターテイメントとして描かれました
これは
先の井上靖さんの「コトバ」にも通じることなのだな
思いながら聞いておりました
詳しいことはNHK出版の「龍馬伝」に書かれています

作家と脚本家のチガイはなにか
福田さんはこういいます

スケジュールがあること
予算があること
そして
枠があること

どういう「もの」を「いつ」までにどの「くらい」でつくるのか
それが勝負になるということです
「なんでもいいからつくって」
ということでは、できないし、つくれない

ちょっと僕たちのシゴトに似ているな
そう思いました

最後になりましたが
福田靖さんは「山口県周南市」出身の方です

山口県には年に4~5回は帰ってくるということ
山口県からの講演「オファー」は絶対、断らないということです