2011-02-06

シュウセイザイ

集成材に「とことん」取組まれています
あの大勉強会で配布されていた「ブックレット」です

発行人は銘建工業代表取締役の中島浩一郎氏
企画・編集は小池創作所です
本書にちりばめられている
斉藤真氏のイラストも銘建工業の取り組みが手に取るように
わかるステキなものとなっています
再生可能な世界の森から、木を集めるという視点にたったときに
現在の日本がおかれている状況がよく
かかれている部分があります
それは

『山の保全と維持は
短サイクルで考えるものではなく、少なくとも
百年という単位で考えるべきものです。
地球の財産である原生林はこれを守ります。
一方
人工林は一定の年輪に達したものは伐採するのが
山の健康のためにも大事なことで
丹念に間伐するなど、よく手が掛けられた山は
環境を保全しそれ自体美しいものです』

『輸入材だ、国産材だという議論がありますが
これは不毛の議論です
大事なことは持続可能性です
ヨーロッパの林業は
①育林・製材方法(品質)
②山からコンスタントに木が出てくる
③山にお金が残る仕組が出来ている
④消費者ニーズに合わせたモノづくり
⑤木質バイオマス燃料の活用
ということを、しっかりやってきました
(中略)
日本の林業関係者は、過去の破綻したシステムに
しがみついていないで、新しいモノの見方・考え方に立って
切り拓いていかなければ未来はありません
いいものから謙虚に学び、その中で、世界のどこにも
負けないものを創ることです』

と。
そして
銘建工業が「オウシュウアカマツ」で集成材をつくった経緯に
ふれられているところも印象的かつ日本の森が抱える
イタイところ
としてよくつかんでいるとおもいました

『決して、国産材に感心がないわけではありません
むしろ大いにあるといっていい
日本の山は難儀さを抱えています
①山の生産性
②山からの搬出
③真っ当な品質管理
④木材の副産物を活かす仕組
(中略)
日本の山は、本来行うべき努力を怠ってきたように
思われてなりません
使わないのではなくて、使えない状況が続いてきました』

最後に
『いままでは、大企業が”いいとこ取り”することでしたが
われわれ(銘建工業)は「みんなで”いいとこ出し”していくんだ」
といい合っています』
というところにこの企業の前向きな姿勢を伺うことができた

そんな一冊になっているとおもいました


(目次)
ヨーロッパの一大ブームとなった、鉄骨建築による鉄道駅舎。
当時、貧しかったスウェーデンは、木を集成して、駅舎を造った

吉野や木曾の山では集成材は作られなかった。
それは木材不況で苦境に立った岡山県真庭郡勝山町で始まった

◇木のパワー◇
集成材を用いたら、のびのびと開放的な図書館ができた
(長崎県南島原市・南島原市立原城図書館)
木を集成したら、20トン車が通る大橋をつくることができた
(愛媛県伊予郡砥部町・神の森大橋)
木を集成したら、世にも稀なユニークな遊豊(UFO)館が生まれた
(岡山県高梁市・川上町児童館)
国産スギを集成したら、世界一の木の塔が生まれた
(鳥取県境港市・夢みなとタワー)

サスティナブルということ、オルターナティブということ

◇集成材って何?◇
What is glued laminated timber?

◇ものの流れ◇
Logisitics

◇集成材の工場◇
Glued Laminated Factory

◇木のカタチ◇
愛・地球博(愛知万博)北ゲート/木の殿堂・兵庫県村岡
縄文の森・鹿児島県上野原村/倉吉パークスクエア・鳥取県倉吉市
金沢駅東広場鼓門・石川県金沢市/銘建集成材の建物
集成材の建物/集成材で造られた真壁の家/kai・遊・パーク・山梨県甲斐市

◇木質バイオマスは、エネルギー業である◇
エネルギーの歴史の大半は、薪に依存してきた/木質バイオマスの時代へ
銘建の工場は、バイオマスで動いている―バイオマス発電・解剖図
木質ペレットは、暖房や給湯を変える

◇美作の国、真庭。そこは宇宙で一番ステキなところ。◇
社員は町から栄養をもらっている。/空を舞う集成材/
あるものを大事にするDNA/沿革

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