2012-01-17

17年目の震災。

Wikipediaより
1995年1月17日 午前5時46分から「17年」を迎えました
淡路島北部沖の明石海峡北緯34度35.9分、東経135度2.1分、深さ16km)を震源とする
マグニチュード7.3兵庫県南部に巨大な地震が発生しました
Wikipediaより
あの関東大震災(1923年9月)以来の巨大地震は
激しい縦揺れをともなった
首都直下型の地震は、その被害を広範囲に拡げていきました
また
早朝の大地震ということでまだ「目さめやらぬ人」もいて
この激震による災害は
地震発生直後14分以内に
倒壊した建物の下敷きとなって92%の方々が亡くなるという震災至上
衝撃的な事実を私たち人間につきつけてきました

また
朝食の準備や暖を取るためのストーブなどに使っていた「火の元」が
神戸の街を焼き尽くしてしまったのです

多地域多面同時的に発生した「火災」は
昔ながらの細い路地や倒壊した古い家屋、また、ガス管などのライフラインが
消火活動の妨げとなり、拡大していきました

このとき
日本各地また全世界からの支援活動が神戸の街に結集しました
そして
「建築物の耐震化」が焦眉の急であると国やマスコミは騒ぎ立てました
しかし
30年以内に「阪神淡路」のような巨大地震がおこるという事実には
あまり関心はよせられていませんでした

そして
あの「3月11日の東日本大震災」が発生します

物理学者であり、随筆家でもあった
『 過去の地震や風害に堪えたような場所にのみ集落を保存し
時の試練に堪えたような建築様式のみ墨守してきた
それだからそうした経験に従って造られたものは
関東震災でも多くは助かっているのである 』
言っています


「再稼働」や「(つくられた)安全(神話)」の技術
へと短絡するまえに
まだまだ私たちには「考えること」と「やるべきこと」が
あるのではないのか?見つめ直す必要があるのではないか?と思います

そして
「17年」
という歳月はあの「関東大震災」から89年後に発生した
この「阪神淡路大震災」からみると
まだまだ「昨日」にでも起こったくらいの時間しか経過していないということ
また
その「16年後」に「東日本大震災」とチェルノブイリを凌ぐ「原発事故」が発生した
ということ

我が国の政府並びに関係者は、再認識して対策を講じてほしいものです

(参考)




(追記)




昨年の『阪神淡路大震災 1・17のつどい』
メーッセージをしたためさせていただいた

いまなお
地震による収束の目処がたっていない原発事故に見舞われている
東北地方の方々への支援も
まだまだ継続的に続けていくことが大切であり
また
建築に携わるものの使命として、エネルギー社会の転換の一翼を担えるような

自然のもつポテンシャルをひきだす建築

考えつくっていきたいと思っています