2012-04-24

がん緩和ケア最前線

2007年3月20日 初版発行の本です
いろいろ勉強しています
癌研有明病院が行う「緩和ケア」から

日本における終末期がん医療に対する取組み
WHO(世界保健機関)の緩和ケアについての考え方
アメリカテキサス大学付属MDのエデュアルド・ブルエラ緩和ケア科部長が語る
日本の緩和ケアにおける技術と課題

など
様々な「現実」とこれからの「緩和ケア」そして「患者の側に立つ医療」
というものが
克明に書かれています

病状の進行を抑えることができたり
あるいは治療が進む
ということが
いちばんの「のぞみ」ではあるのですが
終末期を迎えた患者本人・家族が求められているもの
それは
「心のケア」
なのかもしれません

(目次)

はじめに

第1章 緩和ケアとは
緩和ケアに対する誤解
老舗の「がん専門病院」

第2章 緩和ケア病棟の日常
緩和ケア病棟の一日
納得のいく治療を受ける満足感_久保和子さん(五〇歳)
入退棟検討会
ホスピスなら紹介すると言われて_武田澄代さん(五七歳)
がん専門病院から退院を迫られて_花田伸子さん(六〇歳)

第3章 がんの痛みをとる
「あと一ヶ月早く来ていたら」_高橋佑子さん(五八歳)
がんは痛いのか
治療する気力を取り戻す_痛みのとれた高橋さん

第4章 早期からの緩和ケア
早期の関わりで海外旅行も_矢橋雅之さん(六八歳)
増える抗がん剤の選択肢
医師への不信感を超えて_上野孝さん(四〇代)
緩和ケア外来

第5章 進化する緩和ケアの技術
めざましい技術革新
「希望を生みだす」医療を受けて_野田綾子さん(五〇代)

第6章 抗がん剤治療から緩和ケアへ
再発・進行がんと向き合う王道
抗がん剤治療と緩和ケアの間の壁
転院に伴う苦痛

第7章 安心して自宅の戻れる緩和ケア
在宅医療の体験_太田透さん(七二歳)
在宅医療を広げるためには

第8章 緩和ケアの今後
がん緩和ケアの第一人者に聞く
これからの緩和ケア

おわりに

主な参考文献

(参考)


WHOと日本における「緩和ケア」における思想の違い(本書より)
※日本では「治療」という医療行為を断ったのちに「緩和ケア」というものが存在することをあらわしている。