「世界1(2012)」の特集は「原発 全面停止への道」
本特集
は
現在の日本がおかれている立ち位置を静かに見つめ直すことができます
ことし3月11日に発生した「東日本大震災」は
その地震エネルギーの大きさにより
大きな津波災害となって
私たちの身に降り掛かって来ました
そして
その後に発生した「福島原子力発電所事故」は
チェルノブイリ原発事故を凌ぐ
至上最悪の原発事故としていまなお現在、その収束をみせていません
本特集で
細川護煕氏が「文明の転換点になすべき決断とはなにか」という視点から
津波による自然災害だけであれば
時間の経過とともにその被害状況も収まっていくのであろうが
「原発の被害はいつまで続くのか、放射能汚染は我々が生きている間には解決しない」
そんな状況のなか
「原発(技術)の輸出あるいは再稼働」
といった動きが新政権のなかに芽生え始めていることを危惧しながら
現在の政権の最重要課題は「脱原発」と指摘しており
それは
総理大臣のもとに「安定して機動力のあるコアな人間を10人」ほどいて
なおかつ
政権の考え方を「どんなに叩かれても(物語として)語れる」
有能な「ストーリーテーラー」を置くべきであるといいます
細川護煕氏がなぜ、最重要課題が「脱原発」なのか
それは
『原発が制御不能な不完全なシステム』
であるということなのです
このほかにも
「活断層と原子力発電所~誰が安全基準を歪めているのか~」
の
『活断層の認定や評価は変動地形に関する知識が十分でない「専門家」は間違いを犯す』
「仮置き場・中間貯蔵施設はどこに」
の
『十分な理解もなく、なし崩し的にごみの置き場を決めていく事態は避けなくてはならない』
など
考えさせられる記事がたくさん掲載されています
(特集部分の目次)
政権は「脱原発」に舵をとれ
原発利用に倫理的根拠はない
原発再稼働をどう止めるか
ストレステスト以前の重大問題を問う
新しい政策は新しい政策決定過程から
活断層と原子力発電所
東海第二原発 なぜ廃炉にしなくてはならないか
仮置き場・中間貯蔵施設はどこに
(参考)